在宅介護の訪問看護はどんなサービス?介護負担軽減のコツもご紹介

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くるみさん

在宅介護で訪問看護サービスの利用を検討しています。
サービス内容や利用料金について教えてください。

シン

訪問看護のサービス内容、利用料金について説明します。
合わせてほかの在宅介護サービスも説明していきます。

親の老化を実感して、今後来る介護のために情報収集している方も多いのではないでしょうか。この記事は自宅での介護を検討している方へ向けて書きました。

在宅介護の現場も知る現役看護師が、在宅看護の訪問看護はどんなサービスか説明します。訪問看護にできるサービス内容は決められています。

具体的なサービス内容と必要な費用を知れば、自分の家庭に必要なサービスを選択でき、介護負担の軽減に生かせるはずです。

目次

在宅介護における訪問看護のサービス内容

訪問看護師と高齢女性が面談をしている様子

介護負担軽減のために活用できる在宅介護のサービスに、訪問看護サービスがあります。訪問看護サービスの内容について説明します。

在宅介護における訪問看護のサービス

訪問看護のサービス内容は多岐にわたります。

  • 利用者の健康状態を確認する
  • 保清・排泄を介助する
  • 家族など介護者の相談をうけ助言する
  • 喀痰吸引や床ずれの処置などの医療的ケアを行う   など。

訪問看護を利用するには、必ず主治医の指示が必要です。疾病や障がいがあり、訪問看護の利用が必要であると医師が認めた方は全員、訪問看護サービスの対象となります。

参考:公共財団法人 日本訪問看護財団 訪問看護とは(一般の方向け)

訪問看護のサービス利用料金・利用できる頻度

訪問看護サービスは、小児から高齢者まで年齢を問わず利用できます。しかし利用者それぞれの年齢や、背景のちがいにより利用料金と利用できる頻度が異なります。もし高齢者が訪問看護を利用する場合、所得や財産に応じて、1割~3割の自己負担の幅が生じます。

厚生労働省の「介護サービス概算料金の試算」を活用すれば、介護認定を受けた方が介護サービスを利用する場合の料金を試算できます。

参考:厚生労働省 介護事業所・生活関連情報検索 介護サービス概算料金の試算

例)80代女性 食事や排泄など身の回りのことは一通り自分でこなすが、歩行が不安定で支えが必要になることが増えてきた。入浴時は転ばないように見守り、時折介助が必要になる。そろそろ介護サービスの利用も検討しようと介護認定を受けたところ、要介護1の認定を受けた。

  • 訪問看護サービスを利用しようとすると1回の利用につき5,210円かかる。
  • 月に8回訪問看護を利用したとすると総額41,680円のうち4,168円(1割負担の場合)が自己負担となる。

訪問看護のサービスを利用する上での注意点

訪問看護サービスは非常に便利なサービスですが、利用者によっては求めるサービスを受けられない可能性があるため注意が必要です。

例えばサービスを利用して、食材の買い出しや自宅の掃除を手伝ってほしいと考えている場合です。訪問看護サービスはあくまで看護を提供するサービスなので、食材の買い出しや調理、掃除などの家事の手伝いはできません。

利用者が健康に暮らすためにはどれも重要な支援なのですが、看護師は看護の提供に専念できるよう役割分担がされています。

介護負担軽減のために活用できる在宅介護のためのサービス

訪問介護スタッフと高齢女性が談笑する様子

介護負担軽減のコツは、必要な支援を具体的に考えて、特に必要な支援から優先順位を付けていくことです。優先順位の高い支援を提供できるサービスを1つ1つ組み合わせていけば、確実に介護負担は軽減できます。

ではここでは、訪問看護以外にどのようなサービスがあるのか紹介します。

居宅介護支援

居宅介護支援は最適な介護サービスを組み合わせていくために必須のサービスです。居宅介護支援では介護の専門家であるケアマネジャーが詳細な介護のプランを作成します。

介護を必要とする利用者の心身の状態や住居環境、経済状況などを包括的に把握したうえで作成するので、在宅で介護を受けるには必須のサービスです。作成した後の様々な施設との調整や、プラン作成時と状況が変わったときの変更も行います。

まだ担当のケアマネジャーはいないけれど、介護について相談したい場合は、各市町村が地域包括支援センターで相談してみることをお勧めします。

参考:厚生労働省 介護事業所・生活関連情報検索 どんなサービスがあるの? – 居宅介護支援

訪問介護サービス

訪問介護サービスは生活の支援を行ってくれるサービスです。食事、排泄、入浴などの身体介護だけでなく、掃除や洗濯、買い物、調理、通院なども対応します。

ただし直接利用者の援助に該当しないサービスや、日常生活の援助の範囲を超える支援は対象外です。家族の衣類の洗濯や調理はできません。

利用者の身の回りの日常的な掃除は行えますが、年末の大掃除は対象外です。利用対象者は要介護1〜5の認定を受けた人に限られます。介護認定を受けていても、要支援1や2の方は対象外となるので注意してください。

参考:厚生労働省 介護事業所・生活関連情報検索 どんなサービスがあるの? – 訪問介護(ホームヘルプ) 

訪問リハビリテーション

リハビリの専門家である理学療法士や作業療法士が自宅に訪問し、リハビリを実施するサービスです。訪問看護師もリハビリを実施することはできますが、より専門的なリハビリを受けられます。主治医が必要であると認めた場合に利用できます。

参考:厚生労働省 介護事業所・生活関連情報検索 どんなサービスがあるの? – 訪問リハビリテーション

まとめ

在宅介護のサービスは多様で複雑な制度であり、ひとりで考えるのは困難です。しかし必要な支援を厳選して活用できれば、大幅に介護負担を軽減できます。

利用者にとっても家族にとっても理想的な生活を目指せます。在宅介護に不安があれば、居宅介護支援事業所や地域包括支援センターでの相談が可能です。経験者や専門家に相談しながら介護の不安を解消していきましょう。

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