認知症による徘徊におすすめ!今すぐできる対策8選

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認知症徘徊対策
くるみさん

認知症の母の外出が心配です。
家族が安心して過ごせる対策はありますか?

シン

徘徊の予防やリスクを減らす対策があります。
しっかり対策をしておくと、ご家族の負担を軽減できます。

認知症のご家族の徘徊に、よい対策はないかとお悩みではありませんか?十分な対策をしたつもりでも、すきを見て外に出て行かれる場面は多いかと思います。

この記事では、徘徊によるリスクと徘徊に役立つ対策を解説します。徘徊を予防できれば、介護する方の精神的体力的疲労を軽減できるでしょう。高齢者の外出に素早く気づければ、徘徊が起きた時は落ち着いて対応できます。

誰にでもできる対策ばかりなので、ご家族の徘徊にお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。

目次

認知症による徘徊のリスク

徘徊のリスク

認知症が原因での徘徊は、けがや命の危険と隣り合わせです。判断力が低下しているので、帰る場所がわからなくなったり、夜中であっても外出したりします。

徘徊による行方不明死亡者の死因では、川や池など水辺での溺死が最多です。歩き続けて衰弱すると、動けなくなってしまいます。寒さの厳しい冬は凍死するかもしれません。また、夏は脱水症や熱中症の危険もあります。

認知症による徘徊には、事故やけがにつながる危険が伴います。

徘徊を事前に予防する対策5選

認知症徘徊対策デイ

命の危険を伴うこともある徘徊は、事前の予防が重要です。徘徊が起きやすい環境で生活していると、介護する家族が疲弊します。

外出するたびに付き添ったり、行方不明にならないか心配したりと、気が休まりません。徘徊を未然に防ぐ対策は、介護者の負担軽減のために必要です。

ここでは、徘徊を事前に予防する対策を5つご紹介します。

  • 玄関の環境づくりをする
  • デイサービスを利用する
  • 仕事や趣味を持つ
  • 外出や運動をする
  • 規則正しい生活を送る

それぞれ順番に解説します。

玄関の環境づくりをする

玄関の環境づくりは、徘徊を予防するのに効果的です。家にいる家族が気づかないうちに、本人が危険な場所に出て行くリスクを軽減できるからです。

本人が外出しようとしている瞬間に気づけたり、外に出るまでの間に時間稼ぎができたりします。おすすめの対策は次の通りです。

  • 玄関にセンサーやドアベルをつける
  • 鍵を付け替える
  • 興味を持つ物を置く

徘徊につながらない仕組みを玄関に作ることはとても重要です。

動線に物を置き過ぎると転倒の原因になるので、歩きやすい環境は確保しましょう。

デイサービスを利用する

徘徊防止には、デイサービスを利用するのがおすすめです。デイサービスでは認知症の知識を豊富に持つスタッフがしっかりと見守ってくれます。安全な環境で交流や活動を行えるでしょう。

認知症の方がデイサービスを利用すると他者と関われるので、徘徊の原因となる孤独感が軽減されます。また、デイサービスを利用している間は介護者も徘徊を気にせず過ごせるので、ストレス軽減に最適です。

日頃からのデイサービスの活用は、徘徊予防や介護負担の軽減につながります。

デイサービスの職員は外出の活動を通して、本人の好きな場所を把握しています。徘徊が起きた時には協力を仰ぎましょう。

仕事や趣味を持つ

仕事や趣味は、徘徊の防止につながります。自分の役割や居場所を感じ、徘徊を誘発する孤独感や不安感を回避できるからです。

本人ができることを行うと充実感が得られ、自己肯定感が高まります。仕事や趣味を通して自分の居場所を実感できると、外に出なくても落ち着いて過ごせます。

認知症の方へ仕事を紹介している団体もあるので、相談してみてもよいでしょう。

外出や運動をする

日中の外出や運動は、徘徊防止にとても役に立ちます。体を動かしたり新しい環境や人と出会えたりすることは、認知症の方にとって良い刺激となるからです。

エネルギーが余っていると、夜間に徘徊する可能性が高まります。昼間によく体を動かせばエネルギーを発散でき、ほどよい疲労感で夜はぐっすり寝てくれるでしょう。

新しい場所や景色に出会えた満足感は不安感を軽減し、人との交流は孤立感を薄れさせます。日頃から外出や運動の機会を設けると、外に出たい衝動を抑えやすくなるのでおすすめです。

運動する際は、本人に合ったものを医師に相談しながら行いましょう。

規則正しい生活を送る

徘徊予防には、生活リズムを整えることが必要です。

生活リズムが乱れると、夜中の徘徊症状につながります。不規則な食事や就寝時間で体内時計が乱れ、寝つけなかったり途中で目覚めたりしてしまうからです。

規則正しい食事や睡眠、適度な運動は良質な睡眠につながります。生活リズムを整えることは、徘徊防止にとても大切です。

徘徊が起きた時にリスクを軽減できる対策3選

認知症徘徊対策GPS

行方不明になった場合を想定して対策をしておくと、徘徊のリスクに備えられます。徘徊が起こっても慌てずに迅速な捜索ができるからです。

時間が経つほど、徘徊で行方不明になった高齢者の生存率は下がります。早期発見できるように、事前に徘徊対策をおこなっていきましょう。

ここでは、徘徊が起きた時にリスクを軽減できる対策を3つご紹介します。

  • GPSを利用する
  • 名前と連絡先を持ち物につける
  • 地域と密に連携する

それぞれ順番に解説します。

GPSを利用する

行方不明になった認知症の方を見つける時に活躍するのがGPSです。持っている人の場所をリアルタイムに特定してくれるので、家族は位置情報をいつでも把握できます。

GPSは様々な種類があります。以下に例を紹介するので、導入しやすいGPS探しの参考にしてください。

  • 首から下げるスマートフォン
  • キーホルダー型のGPS端末
  • 靴につけるGPS端末

日頃からGPS端末をつけていることは、行方不明になった時に役立つ習慣です。

自治体によっては無料で貸し出しているところもあるので、相談してみましょう。

名前と連絡先を持ち物につける

持ち物に名前や連絡先がわかるものをつけておくと、早期発見につながります。持ち物から本人の情報がわかれば、発見した人がすぐにご家族へ連絡できるからです。

名前や連絡先を書いたカードを、財布やバッグのポケットに入れておくことがおすすめです。持ち物をなくす可能性も想定して、服に名札を縫い付けておくと安心でしょう。

早期発見の鍵は、名前や連絡先をわかるようにしておくことです。

医療情報を書いておくと、徘徊時の急な病気やけがに対応しやすくなります。

地域と密に連携する

徘徊のある家族の情報を住んでる地域や近所の方々と普段から共有していることは、いざという時に有効です。家族の状況への理解や共感が生まれ、配慮やサポートを受けやすくなります。

普段から見守りの目があると、家族以外にも本人の行動を把握している方が増えていくでしょう。緊急の時には地域全体で早く見つかるよう協力できます。

日頃から地域の方々と連携を取っていると、徘徊が起こっても早期発見しやすくなります。

「徘徊・見守りSOSネットワーク」のある地域もあります。徘徊者の情報を共有し早期発見に協力してくれるので、自治体や地域包括支援センターに問い合わせてみるとよいでしょう。

まとめ

認知症による徘徊のリスクと対策をご紹介しました。命の危険を伴う認知症の方の徘徊は、介護をしている家族にとってストレスの大きいことです。事前に対策をしていれば、徘徊を未然に防ぎ介護者の負担を軽減できます。

認知症による徘徊の症状は、一度起こると繰り返すことが多いです。しかし、行方不明になった時を想定して普段から対策を講じておくと、けがや最悪の事態が起こるリスクを抑えられます。早期発見につながる対策グッズや本人情報の記載は簡単なので、すぐに取り組んでみてください。

認知症の方の徘徊にご家族だけで対応しようとする必要はありません。専門職や地域の方のサポートを受けながら、不安や負担を軽減していきましょう。

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