在宅介護で大変だったことTOP5【実体験をもとに解説】

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在宅介護で大変だったこと
くるみさん

在宅介護って、正直どこがいちばん大変なんですか?

シン

夜間のせん妄や排出の介助など、心も体も削られる瞬間がたくさんあります。

在宅での親の介護が始まり、「思ってたよりずっと大変…」と感じていませんか?

排泄や夜間の対応、認知症による混乱など、体力的にも精神的にも限界を感じる場面が出てくることもあります。

この記事では在宅介護で本当に大変だったことをランキング形式でご紹介します。

これから介護に向き合う方の参考になれば幸いです。

目次

在宅介護で大変なことランキングTOP5【リアルな体験から考える】

車椅子に座る高齢者とその家族

在宅介護には、想像以上に大変なことがたくさんあります。

今回は、実際に経験して「本当につらかった…」と感じたことを、ランキング形式でご紹介します。

ランキングは以下の内容です!

夜間のせん妄や幻覚による混乱

  1. 排泄介助の心理的ハードル
  2. 家族のイライラや意思疎通の難しさ
  3. 入浴の介助と安全確保の大変さ
  4. 認知症による対応の難しさ
  5. それぞれの内容を詳しく解説します。

第1位:夜間のせん妄や幻覚による混乱

せん妄とは意識が混乱し幻覚や興奮、不安などの症状があらわれる状態です。

高齢者に多くみられ、夕方から夜間に強まる傾向があり、「夜間せん妄」とも呼ばれます。

突然大声を出したり、誰もいない場所をさして話しかけたり…

オムツを破いて部屋中が大変なことになったりしたこともありました。

家族は何が起きているのか分からず、戸惑うばかりでした。

せん妄のつらさは、本人だけでなく周囲の家族にとっても大きな負担になります。

このような経験を通して、せん妄への理解が冷静な対応につながると実感しました。

せん妄を理解をしておくことで、いざというときに慌てず対応できるようになります。

第2位:排泄介助の心理的ハードル

在宅介護で避けて通れないのが排泄の介助です。

たとえ家族でも、「排泄の世話はちょっと…」とためらってしまう気持ち、ありませんか?

実際に介護が始まると、トイレの誘導やおむつ交換など、現実は想像以上。

介護する側もされる側も気まずさや恥ずかしさを感じてしまいます。

「申し訳ない」と繰り返す親を見るのもつらく、何とも言えない複雑な気持ちになることもあります。

ちょっとした声かけをするだけでも、気まずさが和らぐことがあります。

第3位:家族のイライラや意思疎通の難しさ

介護する側とされる側で、意思のすれ違いが起きることもあります。

同じ質問を何度も聞かれたり、思うように動いてもらえなかったり。

こちらも疲れていると、強い言葉をぶつけてしまい、あとで自己嫌悪に陥ることもあります。

また、家族間でも介護の方針について意見がぶつかったり、負担の偏りに不満が積もって、険悪な空気になることもあります。

そんな気持ちになるのは、それだけ一生懸命に向き合っているからこそです。

第4位:入浴の介助と安全確保の大変さ

入浴介助は、在宅介護の中でも特に気をつけるべき作業のひとつです。
身体を支えたり動きを合わせたりと、体力を使う場面が多く、転倒を防ぐためには細かい動きにも注意が必要です。

さらに、耳が遠い方には「お湯は熱くない?」「かゆいところはない?」など、ひとつひとつ丁寧に声をかけて、安心してもらうことが大切です。

冬場はヒートショック対策として、浴室を事前に温めたり、脱衣所との温度差をなくす工夫も必要です。

安全と気配りの両方が求められる、気を抜けない場面だと感じました。

第5位:認知症による対応の難しさ

在宅介護で大きな負担のひとつが、認知症のある方との日々のやりとりです。

同じ質問を何度も繰り返されたり、事実と違うことを信じていたりする姿に、どう返せばいいのか迷うことも少なくありません。

 最初は丁寧に対応していても、疲れがたまるとつい感情的になってしまい、あとで自己嫌悪に陥ることもあります。

本人にとっては、その世界が現実です。否定せず、寄り添う姿勢が大切だと頭ではわかっていても、毎日のこととなると本当に大変です。

そんなときは、一人で抱え込まずに誰かに話すだけでも気持ちが軽くなることがあります。

在宅介護の大変さに向き合うための備えと選択

在宅介護の現実に直面すると、「このまま続けられるのだろうか…」と不安になることもあると思います。

そんなときに備えておきたい3つの視点をご紹介します。

無理せず、安心して介護と向き合えるように、できることから準備していきましょう。

①自分たちに合った介護サービスを活用する!

車椅子に乗る高齢者に、介護士が笑顔で話しかけながら記録を取っている場面

訪問介護やデイサービスなど、自宅で受けられる支援は思っているより多くあります。

まずケアマネジャーと相談し、自分たちにとって無理のないサービスを選ぶことが大切です。

②自分たちで抱え込まない!頼れる支援先を見つける!

地域包括支援センターや自治体の相談窓口など、使える支援先はたくさんあります。

家族だけで抱え込まず、「ちょっと助けて」が言える環境を持つことが重要です。

③無理せず施設も選択肢に入れる!

介護施設の利用者とスタッフが並んでいる様子

「在宅介護をすべて一人で担わなければならない」と思い込んで、抱え込みすぎていませんか?

無理を続けることで心身のバランスを崩してしまう前に、介護施設の利用も前向きに検討してみましょう。

複数の施設を見学したり、サービス内容や料金を比較していれば、緊急時や将来の選択にも落ち着いて対応できるようになります。

まとめ

在宅介護には、夜間の混乱や排泄介助、認知症への対応など、想像以上に大きな負担がかかります。家族間のすれ違いや、安全面への不安も避けては通れません。

この記事を通して、「自分だけじゃなかった」と感じていただけたなら嬉しいです。

だからこそ、「一人で頑張らなきゃ」と抱え込まず、頼れる支援やサービスをうまく活用することが大切です。すぐにすべてを整えるのは難しくても、できることから少しずつ備えていけば、心の余裕にもつながっていきます。

在宅介護は、家族の思いやりと現実とのバランスをとりながら続けていくものです。あなた自身の心と体を大切にしながら、無理のない介護のかたちを見つけていきましょう。

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