老人ホーム見学で必ずするべき質問は何ですか?
パンフレットやホームページではわからないところを質問するのがポイントです。
事前に質問を決めておくと、欲しい情報を得られますよ。
老人ホーム選びで失敗しないために見学は非常に重要です。スタッフに直接質問できる貴重な機会だからです。直接質問することでパンフレットやホームページだけでは分からない情報を得られるでしょう。
しかし、何を質問すればよいか分からない方も多いのではないでしょうか?そこでこの記事では老人ホーム見学時に質問するべきポイントを厳選して4つご紹介します。自分たちに合った施設を見極めるために、ぜひ参考にしてください。
老人ホーム見学時に質問するべきポイント4選!
老人ホームの見学を進める中で確認したいことや気になることはたくさん出てくるでしょう。しかし見学の時間は限られています。ここでは必ず質問するべきポイントを厳選して4つご紹介します。
- 入居条件
- 月額利用料以外に必要な費用
- 介護・医療体制
- 退去要件
いずれも自分たちに合った老人ホームを選ぶ上で重要な要素です。順に解説していきます。
入居条件
老人ホームは施設ごとに入居条件が定められているので誰でも入居できるとは限りません。入居予定者の体調や状況によっては入居を断られる可能性もあります。以下に挙げるポイントを担当者に伝え、実際に入居可能か確認しましょう。
- 要介護度
- 認知症の有無
- 医療依存度
- 病歴・持病
- 介護食に対応しているか
入居条件に合致していなければ、気に入った施設だとしても入居できないので注意が必要です。
月額利用料以外に必要な費用
入居後トラブルになりやすいのが月額利用料です。ホームページやパンフレットに掲載されている月額利用料には日用品やレクリエーションに関する費用が含まれていないケースが多いためです。以下に挙げるようなポイントを担当者に質問してみましょう。
- 医療費やおむつなど日用品費の目安はいくらか?
- レクリエーション費の目安はいくらか?
- その他月額利用料以外に必要な費用はあるか?
入居後金銭的に余裕を持った生活を送るために、事前に支払い続けることが可能か十分なシミュレーションを行うことが大切です。
介護・医療体制
介護・医療体制は必ず確認しましょう。老人ホームによって提供されるサービスは異なり、求めるサービスが受けられるとは限らないからです。
とくに人員体制はサービスの質を大きく左右するので必ず確認しましょう。たとえば介護付き有料老人ホームでは「入居者3人に対して1人以上の介護職員、または看護職員の配置」が義務付けられています。この基準を満たしているのは前提として、それ以上に余裕のある人員が確保されていればより手厚いサービスが受けられるでしょう。
医療的なケアが必要な方は対応している医療行為や提携している医療機関について確認する必要があります。夜間のケアが必要な方は常に看護師が常駐しているかも確認しましょう。
担当者が話している内容と実際に見学した内容を照らし合わせながら、入居者が求める介護・医療体制が整っているか見極めていくことが重要です。
退去要件
終身利用契約の老人ホームに入居したとしても退去を余儀なくされることがあります。老人ホームの「退去要件」に該当した場合、退去が求められることがあるためです。以下に実際に退去を求められた事例を挙げます。
- 日常的に医療行為が必要となり長期入院することになった。
- 認知症が進行し、他の入居者の居室に立ち入るようになってしまった。
- 持病が悪化し、夜間のケアが必要になった。
意図せず退去を余儀なくされ、住環境が変化すると入居者には大きなストレスがかかってしまいます。すぐに転居先が見つかるとも限りません。トラブルを防ぐためにも「入居者の持病が進行しても入居可能か?」「実際に退去となったケースがあるのか?」等確認しましょう。
老人ホーム見学では遠慮なく質問しよう
老人ホーム見学を実りのあるものとするために気になることや不明点があれば遠慮なく質問しましょう。パンフレットやホームページに載っていない情報を得られる貴重な機会だからです。
「こんな質問をしたら失礼にあたるのではないか?」「悪い印象を与えて入居を断られたらどうしよう?」と質問を躊躇してしまう方もいるかもしれません。ですが心配はいりません。施設側としても入居後すぐに退去になるのは避けたいからです。そういったトラブルを避けるためにも質問に対しては丁寧に答えてくれるでしょう。
繰り返し質問しても施設に迷惑がかかることはありません。積極的に質問しましょう。
まとめ
老人ホーム見学で必ず質問したいポイントを厳選して4つご紹介してきました。
老人ホーム選びで後悔しないためには「事前にどれだけ情報を集められるか?」がポイントになります。実際に施設に足を運び、スタッフに質問することで重要な判断材料を得ることができるでしょう。
そして何よりも大切なのが入居者本人、家族が納得した上で入居を決めることです。ぜひ納得できるまで質問して、入居者が理想の生活を送ることができ、家族が安心して任せられる老人ホームを見つけてください。