初めての在宅介護に向けてどんなものを用意したらいいのでしょうか?
在宅介護に便利なグッズは多数あります。
生活の各シーンごとに確認し、事前にしっかり用意しましょう。
初めての在宅介護は不安ですよね。介護に必要なグッズをイメージできずに困惑している方も多いかと思います。
- 事前に何を用意するべきなのか?
- あったら便利なものは何なのか?
- 介護が楽になるグッズはあるのか?
様々な便利グッズを使えば毎日の介護をスムーズに行うことが可能です。そこでこの記事では具体的なシーン別に在宅介護にあると便利なものをご紹介します。
効率的で無理のない介護ができるようになれば「介護をされる方」も「介護をする方」も肉体的、心理的なストレスを軽減できるでしょう。
食事シーンにおすすめな在宅介護の便利グッズ
食事シーンでは介護される方に合わせたものを選ぶのがポイントです。食事の時間は毎日あり、時間と労力もかかります。介護される方に適したものやお気に入りのグッズを使えば、気分よく食事を楽しめることでしょう。
具体的なおすすめ食事シーンにおすすめな在宅介護の便利グッズは以下の3つです。
- 介護用エプロン
- 吸い飲み
- 食事用の自助具
それぞれ順番に解説します。
・介護用エプロン
食事用介護エプロンは食事の際に衣服が汚れるのを防いでくれます。防水加工されているので、汁気の多いものをこぼしても大丈夫です。
お腹周りだけでなく、首や机もカバーされるので、広い範囲の飲みこぼしや食べこぼしにも対応できます。
毎食の利用になるので色や柄は介護される方が気に入るものを選んであげることがおすすめです。
・吸い飲み
寝たままでも水分補給ができる容器です。蓋付きで飲みやすい形状に設計されているため介護生活の必需品です。
食事中はもちろん、日常の水分補給にも必須の便利グッズとなります。
様々なタイプやデザインがあるので介護される方の状況に合わせて試してみてください。液体の計量も出来る目盛り付きはお薬を飲む時におすすめです。
・食事用の自助具
自助具は身体の不自由な方が自分で食事をしやすくするための食器です。
介護される方が自分自身で好きなペースで食べることができ、また介護者の負担も軽減します。
曲がる形状のスプーンやフォーク、様々な角度で持つことができる箸、滑り止めのついた皿など、様々なグッズがあります。
毎日何度か使うものなので様々な食事の種類に合わせて揃えると便利です。
介護される方がなるべくスムーズに食事ができるものを選んであげましょう。
便利グッズをしっかり準備をすることで、介護される方にとって毎日の食事が快適で楽しみな時間になります。
就寝時におすすめな在宅介護の便利グッズ
寝ている時間は長いため、安心して眠れる工夫をすると生活全体の質が向上します。
就寝時におすすめな在宅介護の便利グッズは以下の3つです。
- 防水シーツ
- 介護ベッド
- ポータブルトイレ
中には介護保険が利用できる便利グッズもあるので是非ご検討ください。
・防水シーツ
防水シーツは在宅介護の必需品です。
失禁等でベッドマットや布団を汚してしまうとお手入れや匂いのケアが大変だからです。
ベッドマットの上にしっかり乗せ、汚れたらこまめに交換、洗濯をしましょう。
全面タイプと腰回りだけカバーするものなどサイズの違いや素材にも種類があります。
また、コストが割高になりますが使い捨てもあるので上手に活用すると良いでしょう。
こまめに確認し、快適で過ごしやすい清潔なベッドを保ちましょう。
・介護用ベッド
介護用ベッドは介護者の負担を軽減できます。電動のサポート機能がついているので、介護される方の動作を補助できるからです。
食事や就寝時以外に背もたれを起こし介護される方の生活の手助けとなります。
また、おむつ替えの際に高さを調整できるので介護者の腰への負担を軽減できます。
通常のベッドと比べ高価ですが、介護保険を利用することで月額レンタル代金の1〜3割で利用することが可能です。
介護がグッと楽になるのでご検討されることをおすすめします。
・ポータブルトイレ
介護が必要な方はベッドのすぐそばに簡易トイレがあると安心できます。
尿意は時間に関係なく訪れますが、失敗すると介護される方のトラウマになるケースもあるからです。
就寝中に介護者を呼べない状況でも自分自身でトイレを利用することが可能です。
様々な種類があるので設置場所や利用者の状態に合わせたものを用意してください。
ポータブルトイレは特定福祉用具購入費の支給対象となり、購入時に介護保険を利用できます。
上手に介護保険を利用することで介護者も介護される方もお互いに負担が軽減します。
ご検討されることをおすめします。
衛生関連でおすすめな在宅介護の便利グッズ
介護される方を清潔に保つことでお互いに気持ちよく生活が出来ます。こまめなケアをしてあげましょう。
衛生関連でおすすめな在宅介護の便利グッズは以下の3つです。
- 入浴介助ウェア
- おしりふき
- おむつ関連
以下解説しますのでご確認ください。
・入浴介助ウェア
介護者が身につける防水加工のエプロンや衣服です。
介護者の服が濡れると洗濯物が増えるのはもちろん、季節によっては濡れて風邪をひいてしまうことがあります。
入浴サポートする際はしっかり入浴介助ウェアを着用することをおすすめします。
介護する側の健康もとても大切なのでしっかり守りましょう。
・おしりふき
清潔に保つためさっと拭き取れる濡れた身体用のシートです。ベビー用のおしりふきと比べ、成人用は大きく厚みがあります。
おむつ交換の際に拭き取りに使ったり、お風呂に入れない時に全身を拭いたり様々なシチュエーションで使います。
トイレにそのまま流せるもの、強度が高く丈夫なものなど様々な種類があるので用途に合わせて複数用意すると便利です。
・おむつ関連
おしりをしっかり守ってくれるおむつも必需品です。急な失禁があっても衣服や寝具を汚さず清潔に保つことができます。
介護される方の状況にもよりますが、普段はおむつ利用がなくてもお出かけ時に着用していると安心できます。
大きく分けてパンツタイプのおむつとテープタイプがあります。利用状況に合わせて使い分けすると便利です。
サイズや形も様々なので身体にぴったりなものが見つかるまで色々試し、より快適なものを選んでください。
様々な状況に合わせたグッズを揃えることがおすすめです。
常に清潔な状態を保てるようこまめなケアを心がけましょう。
その他あると役立つ在宅介護の便利グッズ
介護する方も四六時中被介護者に向き合っていると疲弊してしまいます。
便利グッズでカバーできるところはカバーし、時には自由な時間もつくることでお互いのストレスを軽減できます。
あると役立つ在宅介護の便利グッズは以下の3つです。
- コールボタン
- お薬カレンダー
- 介護される方の好きなもの
それぞれ解説します。
・コールボタン
急に何かがあった時に声を出す代わりに呼び出せるボタンです。
メインで生活する階や建物が異なったり、家事などで介護者が近くにいられず、声を出しても届かない状況があります。
コールボタンがあることで介護される方がちょっとしたお願いをする場合はもちろん、急な体調不良でも呼び出しができるのでお互いに安心できます。
様々なタイプがあるのでご自宅の環境や家族構成にあったものをお選びください。
・お薬カレンダー
毎日のお薬の飲み忘れを防ぐグッズです。事前にセットすることで飲むべき量やタイミングが一目でわかり、お薬サポートも楽になります。
大きく分けて、ポケットタイプとケースタイプがあります。
壁掛けにしたいか卓上に置きたいか、より使いやすいものをお選びください。
・介護される方の好きなもの
自分の好きなものがあると人はリラックスしたり楽しい気持ちになります。
ただテレビを眺めているよりも塗り絵や切り絵など手先を動かす趣味に取り組んだり
若い頃好きだった音楽を聞くことでより自分らしく過ごせます。
特にひとりでベッドで過ごす時間帯やお留守番の際に用意してあげると良いでしょう。
介護される方が好きなものを用意してあげることでご本人の心が穏やかになります。
また介護者にも時間のゆとりがうまれ、お互いに自分らしい時間を持つことができるでしょう。
介護が楽になるグッズをうまく取り入れることで、介護される方も介護者のストレス軽減に繋がります。
まとめ
在宅介護生活に必要な介護グッズは生活シーンごとに無数にあります。その中でも便利なグッズを用意するだけで在宅介護の負担がかなり軽減します。
これからの在宅介護生活にあたり、何を用意したらいいか不安な方は是非今回の便利グッズを参考にし、事前準備を進めましょう。